ホームページに掲載する文章を書いていて、なんか読みにくい....うまく文章がかけない...そういったお悩みはありませんか?この記事では、読みやすい文章の書き方を紹介します。1. 文章は「短く」書くわかりやすい文章を書くためには、短くシンプルに書くことが大切です。なぜ、シンプルに書くことがいいのか。人は一瞬で、「読みやすそうかどうか」を判断しています。「なんか読みづらそう」と判断されてしまった文は、そもそも読んでもらえません。小さなスマホの画面で文章を読むことが増えた今、少しでも長いと感じた文章は、そもそも読んでもらえなくなってきています。1文を60文字以内におさめる具体的にどのくらい短く書けばいいか?1つの文章は「60文字以内」にするのがおすすめです。例:当店の焼き菓子は、焼き菓子本来の風味や香りをお楽しみいただけるよう、北海道産の卵など厳選した素材を使って、毎日職人が一つひとつ状態を見ながら丁寧に焼き上げています。例文では80文字ほどあります。ぱっと見て、「読みづらそう...」と感じてしまいます。この文章を短く簡潔にまとめたのがこちら。例:当店の焼き菓子は「風味」と「香り」を大切にしています。北海道産の卵など、厳選した素材を使用し、職人が毎日、一つひとつ丁寧に焼き上げています。先程の例文よりも、読みやすい印象を持ったのではないでしょうか?1つの文章に、複数の情報が盛り込まれていると、読みづらく感じます。1センテンス、1メッセージを意識してみてください。削れるものは、とにかく「削る」文章を短くした後は、さらに「削れるものがないか」チェックしていきます。例えばこの文章。【NG】事前予約が必要です。【OK】予約が必要です。「予約」には「前もって」という意味があるため、「事前に」や「あらかじめ」という言葉をくっつけると二重表現になってしまいます。(日本語ってむずかしいですね...)よくある二重表現二重表現正しい言い方一番最初に /まずはじめに最初に / まず / はじめにまだ未定まだ / 未定約◯分ほど約◯分製造メーカーメーカー / 製造会社事前予約予約 / 事前申し込み発売開始販売開始加工を加える加工する思いがけないハプニング思いがけない出来事 / ハプニング後で後悔する後悔する文章を書いた後は、ダブってる表現はないか、ぜひチェックしてみてください。削ったほうがいい言葉二重表現以外にも、削ったほうがいい言葉がいくつかあります。接続詞:そして・だから ・また など新しいサービスを導入しました。そして、これにより顧客満足度が向上しました。→ 新サービスを導入し、顧客満足度が向上しました。主語:私は・彼が など市場の動向を調べながら、私は次の戦略を考えました。→ 市場の動向を調べながら、次の戦略を考えました。指示語:これ・それ・あれ などレビューを確認し、それを反映させています。→ レビューを確認し、反映させています。副詞:とても・非常に・すごく など当社の技術は、非常に多くのお客さまに信頼されています。→ 当社の技術は、多くのお客さまに信頼されています。〜という弊社の製品は、環境に配慮して作られているという特徴があります。→ 弊社の製品は、環境に配慮して作られています。〜と思う / 気がするお客さまにとって、便利な商品だと思います。→ お客さまにとって、便利な商品です。たった、数文字ではありますが、読みやすくなりました。重複はクセになっており、書いてる途中では気づかないことが多いです。書き終えたあとは「音読」をして、違和感がないかチェックしてみてください。2.見た目の印象を大切にする文章は中身だけでなく、「見た目」の印象も大切です。行間をあける改行のタイミング漢字とひらがなのバランスこれらを意識するだけで、読みやすい文章になります。行間をあける行と行の間は、文字サイズの0.5〜1文字分空けると読みやすくなります。改行のタイミング内容が変わるところでは、1行空ける内容が変わらない場合でも、5〜6行ほど続いたら改行するブログやSNSなど、2〜3行ごとに改行するブログやSNSなどは、スマホで見られることも考慮して、改行の頻度を増やすのがポイントです。NG 例10月15日から10月31日までの期間限定で、新メニューの焼きリンゴパフェを販売します。秋の味覚を楽しめる特別なデザートです。ぜひこの機会にご来店ください。OK 例10月15日から10月31日までの期間限定で、新メニューの焼きリンゴパフェを販売します。秋の味覚を楽しめる特別なデザートです。ぜひこの機会にご来店ください。「余白」があることで文字の「圧迫感」が減り、読みやすい印象を与えます。漢字とひらがなのバランス漢字が多いと文章は硬くなり、ひらがなにすると親しみやすくなります。次の会議では、今後の方針を纏めます。金曜日迄に意見を提出して下さい。↓次の会議では、今後の方針をまとめます。金曜日までに意見を提出してください。あえて漢字で書かないことにより、文章がやわらかくなり、読みやすくなります。ひらがなにしたほうがいい言葉企業のホームページによっては「あえて漢字で書かない」表記ルールがあります。ここでは、ひらがなで表記することが多い言葉をいくつか紹介します。漢字表記かな表記挨拶お早う、御免、宜しくおはよう、ごめん、よろしく代名詞貴方・何方・此れ・其れ・此処・其処・何処あなた・どなた・これ・それ・ここ・そこ・どこ連体詞色々、所謂、此の・其のいろいろ、いわゆる・この・その副詞一層、既に、是非、更に、例え、沢山、暫く、時々、何故、偶にいっそう、すでに、ぜひ、さらに、たとえ、たくさん、しばらく、ときどき、なぜ、たまに形式名詞〜する上で、〜する事、〜する度、〜する位、〜する時、〜した所、〜の内、〜という物、〜という訳、〜という風に〜するうえで、〜すること、〜するたび、〜するくらい、〜するとき、〜したところ、〜のうち、〜というもの、〜というわけ、〜というふうに補助動詞〜して頂く、〜して下さい、〜して見る〜していただく、〜してください、〜してみる接続詞或いは、及び、且つ、然し、従って、即ち、尚、又はあるいは、および、かつ、しかし、したがって、すなわち、なお、またはそのほか出来る、可笑しい、可愛い、有る、無いできる、おかしい、かわいい、ある、ない3.「型」を使って書く文章の構成に悩んでしまい、書くのが遅い...そんな人は、一度「型」を使って書いてみてください。ここでは、よく使われる型を2つ紹介します。逆三角形型結論(伝えたいこと)→ 説明 → 補足まず、一番伝えたいことを最初に書きます。次にその理由や説明を書き、最後に補足を加えます。例:当社のITサポートは、迅速かつ丁寧な対応を保証します。(結論)経験豊富なスタッフが24時間体制でトラブルを解決。企業の業務が中断することなく継続できます。(説明)また、定期的なメンテナンスで問題を未然に防ぐサービスも提供しています。(補足)最初に結論から入るので、とても読みやすいですね。PREP(プレップ)法最初に結論を書き、次に理由、具体例を入れ、最後にもう一度「結論」で締める方法です。P(Point)結論〜は〜です。R(Reason)理由なぜなら〜だからですE(Example)具体例〜といった事例がありますP(Point)結論・まとめしたがって〜は〜です。PREP法を活用した例Point(結論):当社のITサポートは、迅速かつ丁寧な対応を提供します。Reason(理由):経験豊富なスタッフが24時間体制でトラブルを解決。企業の業務が中断することなく継続できます。Example(具体例):たとえば、システム障害が発生した場合、数分以内に専門のスタッフが対応し、問題を迅速に解決します。また、定期的なメンテナンスを行い、問題を未然に防ぐことも可能です。Point(再度結論):そのため、当社のITサポートは安心してご利用いただけます。逆三角形と同じく、結論からスタートしますが、最後にもう一度「結論」で締めくくることによって、説得力が生まれます。型を使うメリット決まった順番で書くことで、文章構成に悩む時間が減り、書くのが速くなる文章の流れがよくなり、読みやすくなる重要な情報を最初に出すため、読み手の関心が高くなる最初に概要がわかるため、読み手の時間を取らないまとめ1.文章は短く、シンプルに2.見た目の印象にも気を配る3.文章の「型」を使って書くこれらを意識するだけで、読みやすく・伝わりやすい文章になります。最後に、文章のチェックポイントをまとめました。文章を書き終わった後に、チェックしてみてください。【チェクポイント】・1文が60文字以内に収まっているか・1つの文に複数の内容が入っていないか・二重表現などはないか・1行あたりの文字数が長すぎないか・漢字が多すぎないか・改行や句読点のタイミングは適切か当事務所では、お客さまからいただいた原稿を見やすく整えたうえで、デザインしております。「ホームページに掲載する文章を書くのが苦手…」と感じている方も、ぜひお気軽にご相談ください。